中国・山東(さんとう)省に住む、13歳と14歳の少女がYouTubeに投稿されていた方法でポップコーンを作ったところ爆発が起き、1人が死亡し、もう1人が重傷を負ったと海外ニュースサイト『Mothership.SG』と『AsiaOne』が9月15日までに報じた。記事によると、8月22日、少女らは空のアルミ缶の中にポップコーンの豆を入れ、アルミ缶の下からアルコールバーナーで熱を加えて、ポップコーンを作ろうとしたそうだ。少女の1人がアルコールバーナーに点火しようとしたとき爆発が起き、2人はすぐに病院に運ばれた。爆発の原因はアルコールバーナーに入れたアルコールの度数が高かったためだという。
1人は危機的な状況ではなかったが、1人は体の96%にやけどを負った。少女は集中治療室で治療を受けたが、事故から2週間後に死亡した。
中国のネットユーザーらは、少女らが参考にしたYouTubeチャンネルが『Ms Yeah Official Channel』という約745万人の登録者を誇る人気チャンネルだとし、非難した。同チャンネルでは、Yeahと名乗る中国人女性がアルミ缶などオフィスに持ち込める道具を使い、オフィスのデスクで調理する方法を紹介している。
今回、少女たちが参考にしたアルミ缶を使ってポップコーンを作る方法も紹介されていた。しかし、この動画ではアルミ缶を加熱する際、アルコールバーナーを三脚のティーポット台の下に置き、さらに台が動かないようにティーポット台の脚を手で支えていたのに対し、少女たちはティーポット台を使わず、アルミ缶をもう一つ使って手作りのアルコールバーナーを作り、着火していたことが現場検証で分かっている。
Yeahは今回の事故を受け、中国版Twitter『Weibo(微博)』で、少女たちが自分のYouTubeチャンネルを参考にしていない可能性もあることを示唆しながらも「できる限りの方法で少女たちをサポートする」と声明を発表している。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「面白い調理方法があったら試してみたいと思うもの。少女たちは気の毒だった」「ネット上の方法、全てを信頼していいとは限らない」「少女たちがYeahの動画を参考にしていると言っていない限り、Yeahを責めるのはかわいそう」などの声が挙がっていた。
海外には、インターネットに紹介されている調理方法を実践し、起こった事故が他にもある。
イギリス・ウスターシャー州に住む22歳の女性が、WebサイトやYouTubeを参考にゆで卵を作り、大けがを負ったと海外ニュースサイト『THE Sun』が8月14日に報じた。同記事によると、女性はインターネットを参考に、塩を入れた水に生卵を入れ、900Wの電子レンジで6分間加熱し、その後6分間、電子レンジの中で放置するという方法でゆで卵を作った。6分間放置した後、女性が電子レンジから卵を取り出そうとすると、卵が爆発して、卵の破片が女性の顔の左半分に飛び散ったという。女性は顔の左半分にやけどを負った。
女性は顔に冷水をかけながら救急車を呼んだが、救急車が到着する前に顔面の肌がすでに剥がれ始めていたという。女性は病院で治療を受けたが、顔の左半分ケロイド状になり、左目の視力を失った。
インターネットに紹介されている独特の調理方法を興味本位で試してみようと思う人は多いかもしれない。しかし100%安全ではないことを理解しておく必要がありそうだ。
記事内の引用について
Girl, 14, allegedly killed by explosion caused by DIY popcorn maker crafted by following Ms Yeah cooking tutorial(Mothership.SG)より
https://mothership.sg/2019/09/china-girl-die-popcorn-explode/
Chinese teen imitates viral video, dies after DIY popcorn maker explodes(AsiaOne)より
https://www.asiaone.com/china/chinese-girl-14-dies-after-diy-popcorn-maker-explodes
BURNS WARNING I’ve been left blind in one eye after two microwave boiled eggs EXPLODED in my face(THE Sun)より
https://www.thesun.co.uk/fabulous/9713347/blind-eye-microwave-boiled-egg-exploded-face/