天山の激しいヘッドバッドで額を割られて大流血した後藤だったが、粘り強く戦い、最後は狂牛病のごとくフラフラになった天山を昇天でマットに沈めた。天山超えを果たした後藤は「新日のトップを長く張ってきた割にはだらしねえ」と元師匠を一蹴。すでにその目は新日プロでの天下取りに向けられていた。
後藤はメーンの永田VS棚橋によるIWGPヘビー級選手権をリングサイドでジッと観戦していたが、激戦を制した棚橋の勝利者インタビュー中に乱入すると王者に対戦要求。棚橋がその呼び掛けに応じると「認めたな。みなさん聞きましたか」とまんまと次期挑戦権を手中に収めた。
メキシコ凱旋から連勝重ね、師匠超えを果たして、ついにはIWGPヘビー挑戦権までも実質的に手にした後藤の勢いはとどまることを知らず。このまま一気に頂点を極めることができるか。