問題のプレーは、20日に行われた埼玉西武ライオンズ対北海道日本ハムファイターズ戦で発生。西武の源田壮亮内野手が、キャッチャーファールフライを打ち上げた際、折れたバットに気を取られ立ち尽くし、落ちてきたフライと捕ろうとした捕手と当たったのだ。
審判はこのプレーについて、キャッチャーファールフライにもかかわらず、源田選手が退かずに立ち尽くし、捕手の補球を妨げたとして、守備妨害を取られアウトとなった。このプレーを紹介した関口宏は、「どうしてじっとしてるの。避けなきゃいかんのに、何してるのかな」とナレーションする。
これを見た張本勲氏は、
「まあ難しいね。ファールだからね、バッターは走りませんよ。バットが折れたから、打球見て何で折れたかなと見てるからね」
と源田選手を庇う。これに不満そうな関口は「打球がそこにあるならどかなきゃいけないでしょ?」と話すと、張本氏は「そらそうだけど、守備妨害もちょっと厳しいかな」とコメント。審判の判定に苦言を呈す。
それでも納得行かない関口は「厳しい?あっそう?なんかボケッとしてる感じもしますけど」と食い下がる。すると張本氏は、
「ボケっとはしてませんよ。あんたがそう見えるだけでね。やっぱりなんでバットが折れたかなと自分自身で反省をしておるからね、長い時間じゃないからね」
と源田選手を再度庇った。
このやり取りに、視聴者から異論が。張本氏は源田選手がファールを打ったあとボールと捕手に当たり、守備妨害となったことを「厳しい」としたが、ルールに詳しい複数ネットユーザーからは「たとえ故意でないとしても、捕手の補球を邪魔した以上、守備妨害は妥当」との指摘が寄せられた。
「源田選手は打った後、打球を見ていませんので、おそらくどこに飛んだのかわからなかったのだと思います。バットが折れてしまったことに驚き、見失ってしまったんでしょう。
故意であろうがなかろうが、捕球できる打球を打者や走者が妨害した場合は、守備妨害です。厳しくもなんともなく、ルール通りでしょう」(アマチュア野球審判経験者)
今回のプレーについては、関口の「避けなきゃいけない」という論理が正しかったようだ。