だが、コアなファンの間では松本新局長になってから、「番組がよりいっそうつまらなく見せる」「これは松本が黙っていていいレベルなのか」といった声が聞かれる。
さらに、松本が登場する以前・以降も、番組のスタンスは基本的には変わっていない。長らく探偵を務めてきた桂小枝も「ナイトスクープおもんない! 情けない」と最近の番組内容のひどさをツイッターで指摘し、話題となった。依頼を受け止める側の出演者の問題だとも言える。
「もともと、『探偵! ナイトスクープ』は笑いあり涙ありの硬軟織り交ぜた内容が魅力でしたが、ここ数年は感動推し企画があふれていると言えます。特に、子供系の企画はとりわけヌルいと言われていますね。ただ、こうした企画であっても、これまでは西田敏行さんが『涙の大安売り』で、泣いて無理やり美談に仕立て上げていた感が否めませんでした。それも一つのお約束芸でしたが、松本さんが何にでも泣くかと言えば、そうではありませんからね」(芸能ライター)
ただ、出てくる対象は子供や家族といった「素人」なわけで、そこに鋭いツッコミも入れるわけにはいかない。
「やはり、松本さんが持っているひねくれた視点や、意地悪な視点、さらには若手芸人をイジり追い詰めるドSな視点が見たいという声もありますね。こうした視線は、初代の上岡龍太郎局長が持っていたものですから、松本さんも意識しているものはあるでしょう」(前出・同)
松本は自身が関わる番組の多くに、「企画構成」として名を連ねることが多い。マンネリこそ最高なのかもしれないが、完全な老人向け感動押し売り番組になっている『探偵! ナイトスクープ』に対する松本の「大ナタ」に期待したいところだ。
記事内の引用について
桂小枝のツイッターより https://twitter.com/koedanokai2014