「監督・脚本をつとめるのが映画監督の是枝浩和氏。是枝氏は演技派のキャストにこだわり、主演の阿部寛、山口のほか、宮崎あおい、西田敏行、阿部サダヲら大作映画の1本もできそうなキャストをそろえた。撮影も映画のようなかなり凝った手法を取り入れているが、視聴者にウケなかったようで、初回こそ話題性もあったためか13.0%となかなかの視聴率だったが、第2話が8.9%、第3話が8.4%と1ケタに沈んでいる。このまま低視聴率が続くようなら、通常のドラマであれば打ち切りだが、これだけ豪華キャストのスケジュールを押さえてしまっているので、打ち切るわけにもいかない」(フジテレビ関係者)
「ロンバケ」は平均視聴率29.6%、ほかにも「ダブル・キッチン」、「スィート・ホーム」(いずれもTBS)など90年代前半の主演ドラマが軒並み高視聴率を記録していた山口だが、どうやら、時の流れには逆らえなかったようだ。
「『ゴーイング』でも『ロンバケ』の時と何も変わっておらず、演技が大げさ。ヒットドラマが連発していたころならそれでも良かったが、長いブランクからの復帰作で同じように振る舞っても視聴者は“拒絶反応”を起こしてしまうのはわかりきっていたこと。若い世代は山口の全盛期を知らず、すっかり“過去の人”となってしまった」(芸能プロ関係者)
ドラマに出ていない間、都内に自身がオーナーのセレクトショップをオープンしたものの10年3月に閉店しているだけに、山口の“ブランド価値”は確実に下がり続けていたようだ。