◇今週のこの1枚◇デヴィッド・ボウイ「Changesbowie」(1990年/Rykodisc,EMI)
引退説まで囁かれていたデヴィッド・ボウイが、まさかのアルバムを発表することとなりました。先行で発表した「Where Are We Now?」は、24時間で世界各国のiTunesでNo.1となり、やっぱり待ってる人たちがたくさんいるのだと驚かされました。私もYouTubeで拝見したのですが、相変わらずの奇才ぶりですね(笑) 今回紹介するアルバムは、'80年代までのベストです。彼の移り変わって行く音楽の様子が、時代順に分かりやすく収録されています。
常にコンセプトで動く人で、商業的に成功したミュージシャンは、大幅に音楽を変えることは無いのですが、ファンが離れるのを恐れず、各アルバムで想像上の人物をツアーに至るまで演じきったりしても、商業的にも成功してきました。'70年代は、gram rockの帝王、徐々に黒人音楽にも傾倒していき、'70年代後半からnew wave色を強め、'80年代に入り、popなダンス路線に入り「Let's Dance」で大成功を収めます。常に時代の最先端の匂いを嗅ぎ分け、各時代時代、まるで別人のような過激なファッションからダンディな大人まで目が離せない存在の人です。
まさにハンサムという言葉は彼のためにあるのではないでしょうか。妖艶な雰囲気から大人の佇まいまでパーフェクトですね。そんなことからも各方面の人に多大な影響を与えています。余談ですが、デヴィッド・ボウイは両目の色が違うのですが、14歳の時に、友だちに殴られ、瞳孔が開いたままの状態になり、色が違って見えるらしいです。その原因が、友だちの彼女を奪ったことと聞いたことがあります(笑)。パーフェクトな人間はいませんね。
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