本番組は毎週火曜日23時15分から放送された『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』(2017年4月〜9月)、毎週土曜20時のプライムタイム枠で放送された『陸海空 地球征服するなんて』(2017年10月〜2019年3月)に続く番組で、1年半の時を経て再び深夜枠へと戻ってくる形となった。
プライムタイム枠の『陸海空 地球征服するなんて』はファミリー向けの時間帯だったこともあり、深夜時代で人気だった、世界各地のさまざまな部族と接触や過激な映像はあまり放送されず。終了前は世界各国でアンケートを取る企画「地球アンケート」が中心になっていた。
そのため、過激な映像見たさに『陸海空』を視聴していたファンは幻滅。視聴率も悪化することとなり、数回にわたり「早期打ち切り説」がささやかれることとなった。
そんな『陸海空』だが、今年4月から、レギュラー出演者に俳優の高嶋政宏を加えて完全リニューアル。かつて毎週行っていた海外ロケはほとんどなくなってしまったものの、のど自慢のモノマネ芸人10人がチャレンジする「72時間以内に最新人気カラオケベスト100で全国1位を10曲取れ!!」といった独自企画や、20〜30代のアイドルや女優10名が、誰もいない山の中でサバイバル生活を送る「美女10人が10日間過酷サバイバル生活!10キロ太れるか?」などの過激企画を放送した。
特に「美女10人」企画は、世代の違うアイドルたちがお互い疑心暗鬼となり、相手の足を引っ張り合う衝撃の場面が続出。SNSなどでは「昔の陸海空のノリに戻ってきた」「興味深い番組になった」と評判は上々。かつてのファンが戻りつつあるという。
この奇跡の「復活劇」に対し、番組編成に詳しい芸能記者はこう語る。
「テレ朝といえば、かつては人気番組を自らつぶすことで有名な局でした。『銭形金太郎』『お試しかっ!』といった人気深夜は軒並み、ゴールデンタイムへ枠に移動したのちに早期打ち切りとなっていました。しかし、数年前から方向転換したのか、『アメトーーク!』のようにゴールデン用と深夜用に分ける番組や『陸海空』のように深夜へ戻ってくる番組も増えていきました。最近では『しくじり先生 俺みたいになるな!!』のように、一度打ち切った番組を再開の準備が整うまで待ち、復活させるパターンも増えています。この数年でテレ朝のバラエティ編成はかなり変わったと言えるでしょう」(某芸能記者)
「働き方改革」が大きな話題となる今の日本。テレビ番組も、自分に見合った放送時間を自ら模索する時代になったということか。