昭和、平成の長寿番組といえば、『笑っていいとも!』『めちゃ×2イケてるッ!』『とんねるずのみなさんのおかげでした』(いずれもフジテレビ系)が挙げられる。いずれも30年前後の歴史を持ちながらも惜しまれつつ終了した。もはや長寿番組はないかと思いきや、ほかにも存在する。
誰もが知る長寿番組といえば『徹子の部屋』(テレビ朝日系)が挙げられる。月曜から金曜までの帯番組で、1976(昭和51)年の放送開始以来、44年目に突入し、放送回数は1万1,000回を超える。これだけの回数を誇りながら司会の黒柳徹子は、病気など個人的な理由による欠席は一度もないというから驚きだ。「マニアックものまね」で年末おなじみのタモリの出演も続いている。
テレビ朝日のもうひとつの名物長寿番組といえば『朝まで生テレビ!』だろう。1987(昭和62)年スタートで放送33年目に突入している。司会の田原総一朗は85歳を迎えてもなお、現場の第一線に立ち続けている。一方で、大島渚、野坂昭如、西部邁、井尻千男といった名物論客たちが鬼籍に入ってしまったのは残念であり、時代の流れを感じさせる。
テレビ朝日系列の大阪朝日放送制作の名物番組が『パネルクイズ アタック25』である。1975(昭和50)年の放送開始以来、45年目を迎えた。名物司会者であった児玉清さんは2011年に亡くなったが、谷原章介に司会が代わり番組は継続中だ。
だが40年クラスはまだ甘い。日曜お昼の定番と言える『NHKのど自慢』は前番組の『のど自慢素人音楽会』のテレビ放送開始から数えれば、1953(昭和28)年スタートで67年目を迎える。これはNHKの開局当時から始まった番組であり、まさに日本のテレビ史とともに歩んできた番組と言えるだろう。
3つの元号を経験した長寿番組は、これからもさらに記録を更新し続けそうだ。