報道によると、沢田は今回の中止の理由について、「動員に関する契約上の問題だった」と説明。沢田は開演前、所属事務所とイベント会社から当日の集客状況について9000人と聞いていたが、実際は7000人だったと知らされ、自身の決断でイベントを中止したと話した。会場の同アリーナは規模によって約1万人から最大で3万7000人まで観客数を調整できる。沢田いわくスカスカの状態でライブを開くのは、自身のプライドが許せなかった、と釈明した。
沢田は会見で「この先のライブは予定通り開催していく」と明言しているものの、記者から「今後も同じような(スカスカな)状態があれば?」との質問に「同じく中止も辞さない」と変わらない姿勢を貫くという。
騒動から2日経過した10月19日未明、沢田のファンクラブを運営するココロ公演事業部から、10月18日の消印で沢田研二ファンクラブの会員に向けて、一枚のハガキが届いたことが分かった。
内容は現在開催中のコンサートのファイナルに当たる、大阪城ホール公演(2019年1月16日)と東京の日本武道館公演(2019年1月19日〜21日)の宣伝ハガキだった。通常は封筒タイプのゆうメールしか使わないココロ公演事業部が、このようにハガキでライブを宣伝するのは非常に珍しいという。
ハガキで、今回のドタキャン騒動には触れていない。ただし、発送されたタイミングを考えて、今回の沢田のトラブルが背景にあるのは間違いないと思われる。
このハガキについて、イベント関係に詳しい芸能記者はこう推理する。
「今回の突然のハガキ作戦は『何が何でもお客さんを入れないといけない』という沢田さんの所属事務所の独断で送られたものではないかと思います。沢田さんは今回のライブで分かった通り、会場がガラガラだと突然の中止も辞さない考えの持ち主。空席を作らないよう、イベント会社や事務所はライブの直前に大量の招待券や無料券を関係者にばらまいていた。しかし、今回の一件でプライドを傷つけられた沢田さんが事務所に『招待券なんか配るな!』とゲキを飛ばしたのではないかと思われています。沢田研二さんサイドはツアー終了まで、本人も事務所もイベンターも一丸となり、客入りのために奔走することになると思われます」(某芸能ライター)
幸いにも今回のドタキャン騒動で、沢田研二の存在が改めて世間に注目され、ライブのチケットは以前より伸びているよう。今後キャンセル騒動が起こらないことを願う。