世紀の王座統一から5日。ついに新ベルトが制作されることになった。
17日の両国大会で中邑真輔が2代目、3代目ベルトを統一してから新日プロ内でくすぶり始めていたベルト問題。これまでIWGP実行委員の裁定待ちだったが、この日の会見で菅林社長は「一部で声が上がっていたベルトについて、先日、IWGP実行委員会で協議した結果、このたび新たにベルトを作成することになりました」と明らかにした。
これで一連のベルト問題に終止符を打ち、新たに新調したIWGP4代目ベルトを次期シリーズ開幕戦となる3・9愛知大会で初公開することも併せて発表。2代目と3代目の両ベルトを保持する統一王者の中邑は「新ベルトがどんな感じなのか、とにかくいまは実物を見るのが楽しみですね」と語った。
公開された4代目ベルトのデザイン画についてもかなり満足気。中邑は「ベルトのバックルに初代のモチーフが使われてて、サイドには2代目のモチーフが込められている。そして3代目のニュアンスもありますので、いままでのIWGPを集約したものになってる」と太鼓判を押した。
IWGPヘビー級ベルトの集大成ともいうべき4代目ベルトだが、同ベルトについて驚くのはデザインだけではないようだ。なんと、ただの革と金属プレートで作られたベルトではなく、完成後にはハイテク機能を搭載しようというのだ。
菅林社長が言う。「実はひとつの案としてベルトにGPSを埋め込むっていう考えもあります」。実現するか否かは不明だが、GPS搭載ベルトとなれば前代未聞。確かに思い返せば、一昨年にはIWGP3代目ベルトをブロック・レスナーに持ち逃げされたこともあるだけに、新日プロがハイテク仕様を考慮するのもうなずける。GPS搭載なら持ち逃げや紛失にも即座に対応できる。
一体4代目ベルトはどんなものになるのか。これまでのベルトの概念を覆す「GPS搭載ベルト」というウルトラC案まで飛び出したが、果たして。