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見た目外国人の植野行雄の爆笑エピソード

 植野行雄(うえの・ゆきお)。父がブラジル人、母が日本人のハーフで、顔は外国人。しかし、関西で生まれ、育ったため、話す言葉は関西弁。感性も感覚も日本人で、英語はまったく話せない。芸歴3年の漫才コンビ・デニスのボケ担当、植野は、昨年のハーフタレントブームに乗って、頭角を現した。

 植野の露出が増えた理由は、松本人志や明石家さんまをも爆笑させた、数々の面白エピソードにある。たとえば−−。

 インド料理店に行くと、決まって英語でオーダーを聞かれる。友人5人で居酒屋に行くと、お通しが4人は切り干し大根、植野だけがポップコーンだった。彼女の自宅に招かれて1泊したら、朝食が家族はあじの開き、植野だけがコーンフレークだった。

 小学生時代は、人数が足らないという理由で、サッカー部に強制入部。リフティングが7回しかできなかったにもかかわらず、初のサッカーで試合に出場させられると、敵チーム3人にマークされた。中学時代は、1度もケンカしたことがなかったにもかかわらず、自動的に番長に。ボーイスカウトをはじめると、服があまりにも似合いすぎるという理由で、異例の出世で副リーダーになった。

 庭でガーデニングをしているだけで、通報された。カバンに、こぼしたアーモンドチョコが入っているだけで、拳銃の銃弾と勘違いされた。銀行に通帳を作りに行くと、行員がざわついたあげく、支店長が出てきた。イラン人同士のケンカに巻き込まれたこともある。浅草を歩いていると、人力車に乗るよう、しつこく誘われる。

 はたして、バリバリの関西人・植野にとって日本は、住みやすいのか。受難は今後も続きそうだ。(伊藤由華)

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