警視庁町田署は7月16日、勤務先の小学校から遠足費などを盗んだとして、窃盗の疑いで、東京都町田市立鶴川第一小学校の男性教諭(36=神奈川県川崎市麻生区)を逮捕したと、18日に発表した。
逮捕容疑は、7月1日から14日までの間に、勤務する小学校で、事務室金庫と職員室の同僚教諭の机の中から、複数回にわたり、1年生の遠足費や教材費として保護者から集められた現金計約13万円を盗んだ疑い。
盗まれたことに気付いた学校側が、15日に同署に相談。同署で、教諭に事情を聴いたところ、当初は関与を否定したが、16日になって、「自分がやった。休ませてほしい」と学校側に白状したという。
同署によると、金庫は施錠されていたが、カギは学校関係者が分かる場所に置いてあったため、内部の犯行であることは明らかだった。
警察の調べに対し、教諭は「ヤミ金などに約200万円の借金があり、返済のためにどうしようもなくてやった」と容疑を認めている。
町田市教育委員会によると、教諭は12年4月に同校に赴任し、4〜6年生の図工の授業を担当しており、クラスの担任は受け持っていなかった。
同校の村上貞司校長は「本校の教員がこのような事件を引き起こし、本当に申し訳ありません。責任を強く感じている。ショックを受けている子供たちの精神的なケアにも努めたい」としている。
(蔵元英二)