都教委によると、教諭は11年4〜11月、担任をしていた当時高校2年の女子生徒に対して、不適切なメールを計845通送信した。勤務時間中にも送っていた。
その内容は、「付き合って」「逢った時一緒に横になって寝よう」「抱きしめたらキスしたくなってキスした」などといったもので、性的な表現を含むメールもあった。
不適切なメールだけではなく、教諭は学校外でも女子生徒と会い、ネックレスを買い与えたり、「定期代」名目で現金1万円を渡すなどしており、自宅に連れて行ったこともあったという。
12年12月に、女子生徒の母親がメールを読んで事態を知り、保護者からの指摘で発覚。「交際しているのではないか」とのウワサが広がったこともあり、女子生徒は卒業前の約2カ月間登校できない状況に陥った。
都教委の調査に対し、教諭は「女子生徒を喜ばせようと思った」と話したという。都教委では不適切なメールを送るなどしただけではなく、女子生徒が登校できないような状況をつくった責任もあるとして、最も厳しい処分を下した。
メールだけならまだしも、女子生徒と学校外でデートまがいのことをしたり、プレゼントや現金を渡すなど、言語道断の行為で、公私混同もはなはだしい。人間だから、生徒のことを好きになることはあるかもしれないが、教師である以上、そこにブレーキをかけなければならないはずだが…。
(蔵元英二)