2013年8月に発売された「東京百景」は、又吉の原点といえる自叙伝的エッセイで、18歳で上京して10年経った頃から32歳になるまでの時に切なく、時に可笑しい想い出が、その折々の風景とともに綴られている作品。
東京・下北沢にある古本屋「古書ビビビ」の馬場幸治店長は、「『火花』が200万部以上売れていることも芥川賞を受賞したことも僕にとっては驚くことではありません。この本を読んだ人ならみんな同じ思いを抱くことでしょう。それくらい感情を揺さぶられ、又吉さんの綴る文章の力を信じるきっかけとなったのがこの『東京百景』でした。一人でも多くの人に読んでほしいです」とコメント。
なお、「第153回芥川賞」を受賞した小説「火花」(文藝春秋)は現在239万部を達成している。