乙女のハートを一発で撃ち抜く表紙に注目が集まることもあり、POPを作ってプッシュしている本屋さんもあるほどだ。宝島社の『このマンガがすごい!2010』オンナ編の21位にランクインしたこともあり、本屋さんの立場としてはプッシュしやすい環境になっている。
しろくまくん表紙の『しろくまカフェ』とパンダくん表紙の『しろくまカフェ いちご味』を同時に並べると、より可愛さが強調され、ついつい2冊まとめて購入するファンが多いようだ。本屋さんが、平積みで並べたくなるような表紙を描くことを作者が狙っていたと考えるならば、スゴイことだ。
1巻『しろくまカフェ』で見せつけた駄洒落ギャグ連発のテンションでそのまま行くのかと思いきや…アウトドアな展開を盛りこんでいて、カフェだけにはとどまらない新たな流れを作り出している。もちろん、しろくまカフェ好きにはたまらない「動物駄洒落」のゆるい切れ味で、クスッと笑いを誘う。
主役のしろくまくん、ほぼ主役のパンダくんを始め、魅力的なキャラクターが多数登場し、ゆるいストーリーをさらに、ゆるく盛り上げる(?)
動物の生態をわかりやすく説明しつつも、自然にストーリーや会話にとけこませる描き方が非常に上手い。ファンの口コミを誘い、人に話して伝えたくなってしまうチカラは恐るべし、である。
マンガの中には、カフェ愛を感じるポイントが随所に登場するので、カフェ好きの人や、カフェで働いている人もグッと来るところがあるかもしれない。
しろくまカフェがあったら行ってみたいな〜。
※文科系忍者記者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou