問題の「軽トラック横倒事件」は10月28日に発生。その様子を収めた動画がSNSにアップされ、事態が発覚。ネットによってあっという間に拡散され、怒りの輪が広がっていた。
批判を受けた警察は、当日現場にいた人が撮影した動画や250台の防犯カメラから事件に関わった男15人を特定。特に悪質とされる4人を暴力行為等処罰法違反で逮捕し、関わった外国人5人を含む11人を書類送検した。
男たちを凶行に走らせた理由は何だったのか。逮捕された犯人たちは警察の取り調べに対し、容疑を認めた上で「酒を飲んだ勢いでノリでやってしまった」「わくわくして好奇心でやった」などと供述している。
当日渋谷はかなり異様で「浮かれた」雰囲気になっており、本人たちにしてみれば「ハロウィーンだしやってしまえばいいか」と思ったのだろう。しかし、その行動はれっきとした迷惑行為であり、犯罪である。成人した大人が「酒を飲んだノリ」や「好奇心」で軽トラックを倒すような行為に出るとは、なんとも情けない話だ。
無謀者に鉄槌が下ったことについて、ネットユーザーからは「逮捕されてよかった」「悪いことをしたら罪を償う世の中であってほしいので安心した」など、警察の捜査を評価する声が噴出した。
ハロウィーンについては、今年も渋谷センター街近辺で盗撮・痴漢・窃盗による逮捕者や、ゴミの散乱などが相次ぎ、渋谷区長が「何かしらの対策」を検討する方向を明らかにしている。
本来の目的とは大きくかけ離れ、「犯罪行為を黙認する日」になりつつあるハロウィーン。今回犯罪者がしっかりと逮捕されたことは、来年以降のハロウィーンのあり方に大きな影響を与えるだろう。