脱走中の天才詐欺師・音羽4号(速水もこみち)は同じく脱走して指名手配中の麻布10号(六平直政)と本物の蜂須賀悟郎(はちすか ごろう)・ロク(村上健志・フルーツポンチ)の助けを借りて光学園という高校の教師になりすます。校長の水城賢一(小日向文世)から荒れた学園の建て直す依頼を受け、うまいこと数学教師として3年B組の担任になった蜂須賀は、立花楓(志田未来)ら生徒たちに心の壁を打ち砕く「ハンマーセッション」を仕掛けるのだが…。
校長・水城の娘で国語教師の涼子(比嘉愛未)も一応ヒロインだけど、主人公・悟郎にとって大事な役割をするのは、生徒の楓ちゃんを演じる志田未来。ちょっと前は、「小公女セイラ」だった彼女は舌の根も乾かないうちにまた土曜の8時に帰ってきたの。この子をW主演にしておけば自然と演技が上手く見えて、もこみちも安心ね。ドラマのストーリー以上に彼を助けてるかも。楓は今どきの女子高生だけど、急に現れた担任教師の悟郎が他の大人と違うところに気がつく。友達にギターを買ってあげたくて万引きをくりかえす少女のために一生懸命になる楓。毎回クラスのもめごとに首をつっこむ彼女のおせっかりぶりがこの先も楽しみだわ。
今村昌平(麻布10号)の六平直政といい、ロクのフルポン村上といい、原作漫画のファンとしては、イメージそのままに登場してくる他のキャストが楽しい。夏休みにはもってこいの学園モノだし、ベタな青春ドラマとして見れる作りも悪くない。比嘉愛未もカワイイし、さらに速水もこみちと志田をはじめ若い子たちとの相性もばっちりだ。さあ、もこみちよ、今度こそ視聴率をガンガン稼いで、ジャニーズ帝国からやってきた同じ低視聴率ドラマ王子・カメ○シ君との戦いに大きく差をつけるべし。負のツートップとして、今回が勝負どころね。(チャッピー)