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テレビ朝日がサッカーW杯日本初戦の裏で“敵前逃亡”

 6月15日にNHK総合で生中継したサッカーW杯ブラジル大会のグループリーグ、日本対コートジボワール戦の平均視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は前半42.6%、後半46.6%だった。

 今年放送された番組の中では、3月31日に放送された「笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号」(フジテレビ)の28.1%を抜いて、最高となった。

 瞬間最高視聴率は午前11時44分の50.8%で、試合終了直前の時間帯。日曜日の午前10時キックオフという、非常に視聴しやすい時間であったことも功を奏し、高視聴率につながったもようだ。

 さすがに、日本戦の裏となると、他局は苦戦が予想されたが、なんと、テレビ朝日は「報道ステーションSUNDAY」(午前10時〜11時45分)を、午後4時放送開始に移動させて、直接対決を回避。まさに、“敵前逃亡”といえるやり方で、代わりに放送されたのは「一泊二日で五運成就!?よくばり開運ツアー特別編」は2.0%と惨たんたる視聴率で、同局の同時間帯の前4週の平均視聴率5.6%から大きく落とした。しかし、テレ朝としては、「報ステSUNDAY」を、そのまま放送して惨敗するよりは、ましといったところか…。

 他の局は、TBS「サンデー・ジャポン」(午前10時〜11時22分)が4.4%(同時間帯の前4週の平均視聴率=9.4%)。日本テレビは「誰だって波瀾爆笑」(午前9時55分〜10時55分)が4.4%(同8.2%)、「東野・岡村の旅猿5」(午前10時55分〜11時25分)が2.9%(同6.0%)。フジテレビは「ワイドナショー」(午前10時〜10時55分)が2.0%(同5.2%)、「ワイドナB面」(午前10時55分〜11時15分)が2.4%(同4.8%)だった。

 テレ朝といえば、25日のコロンビアとの3戦目を放送するが、水曜日の午前5時キックオフという悪条件。しかも、日本が20日のギリシャ戦で敗れるようなことがあれば、コロンビア戦は消化試合にもなりかねず、視聴率は期待できそうにない。
(坂本太郎)

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