「キャッチフレーズは『恋より、どすこい』。ちびっ子横綱の過去を封印した佐々木演じる売れないモデルが高校の弱小相撲部のコーチを引き受けて奮闘する姿を描いた作品。相撲人気を復興させる狙いもあったのですが…」(放送担当記者)
しかし、ご存じの通り、名古屋場所前に野球賭博問題で大嶽親方と琴光喜が解雇され、賭博に関与した多数の力士が休場。おまけにNHKが生放送を中止するなどかつてない“逆風”が吹き荒れ、角界のために快くドラマに協力したあの親方に大ブーイングが巻き起こっているというのだ。
「ドラマで相撲監修をつとめ、第3話に相撲強豪校の校長役で出演する貴乃花親方です。親方は“貴乃花派”である琴光喜と大嶽親方の処分に待ったをかけ、退職届けをちらつかせて注目を集め反感を買った。テレビ各局が力士や親方を出演させることを自粛しているのに、景子夫人出演のCMが放送されるは、日テレの『メレンゲの気持ち』に出演するなどスタンドプレーが目立つ。いくら親方が『角界の改革』を訴えてもあれじゃあ誰もついて行かない」(相撲担当記者)
肝心のドラマの中身だが、佐々木がバレエと新体操で鍛えた柔軟性を生かした四股踏みや、ちびっこ横綱時代に得意としていたという設定の下手投げを披露。
佐々木は制作発表で「まわしもするのか、ちょっと不安ですね」と今後の展開に含みを持たせていたが、まわしシーンが披露されれば視聴率がぐんとはね上がりそう。ただし、さほど相撲人気のアップにはつながらないだろうが…。
いずれにせよ、放送開始のタイミングも協力をあおいだ角界の人選も悪すぎたことは間違いない。