6月4日(日本時間5日)、リグレーフィールドでのカブス戦で今季、2度目の先発登板となった松坂。1回表に自軍が3点を先制したものの、1回裏に1四球、2安打を集められて2失点。2回裏は3者凡退に斬って取ったが、3回裏、4回裏はともに得点圏に走者を進められながら、なんとか無失点でしのいだ。その間、自軍が4回表に1点を挙げ、4-2とリード。
勝利投手の権利が懸かった5回裏、松坂は1死から安打を打たれ、死球を出したところで、あとアウト2つで無念の降板となった。その後、救援した投手が炎上して3点を奪われ、メッツは4-5と逆転負け。松坂に勝ち負けは付かなかった。
この日の松坂は4回1/3、88球を投げて、4安打5四球4失点2奪三振の不本意な投球で、先発の役割を果たすことはできなかった。
リリーフ→先発→リリーフ→先発と起用法が定まらないなかで、中3日のマウンドとなった松坂は「球に勢いがなく、必要以上に神経質に投げてしまった。ボールが多くなり自分を苦しめてしまった」と反省。
それでも、先発投手のコマ不足というチーム事情もあって、次回も先発で起用されることが決まった。勝ち投手となった5月25日(同26日)のダイヤモンドバックス戦は中2日、今回は中3日の強行軍が続いたが、次回は中5日と十分な調整期間が与えられた。
まだ、ローテーション入りが確定したわけではない松坂。首脳陣としては、リリーフで安定した投球を見せている松坂を、ブルペンに置いておきたいとの事情もある。それだけに、先発で2回連続失敗となると、またリリーフに戻される可能性も十分。次回登板ではなんとしても結果を残して、先発枠に踏みとどまりたいところだ。
(落合一郎)