しかし、いくら主演映画のPRとはいえ、今やすっかり「あの人は今」状態になったミポリンが、なりふり構わずバラエティ番組で頭を下げまくる姿には、どこか痛々しいモノがあった。いったい何が、彼女をここまで駆り立てるというのか?
「いわば出稼ぎですよ。かつては“芥川賞作家”という肩書で商売ができた旦那ですが、その受賞も13年前の話です。今や芥川賞ブランドもすっかりメッキが剥げ落ちて、作品の売上も、芥川賞受賞直後と比較すればだいぶ落ちているという評判です。6歳になった長男の養育のことを考えると、もはや旦那の収入をアテにするわけにもいかないということですよ」(辻・中山夫妻をよく知る編集者談)
中山にとって「出戻り」「出稼ぎ」「出直し」と、「出」づくしの再起作『サヨナライツカ』は、相手役・西島秀俊との濃厚なラブシーンが話題となっている。しかし官能描写でありながら肌の露出は一切なく、「濡れ場でミポリンのヌードが!?」と期待して劇場に足を運んだ男性客からは、一様に失望の声が挙がっているという。
一方の夫・辻はこの夏、自らの原作の映画化作品『ACASIA』で、なんとアントニオ猪木を主演に起用、自身も監督・脚本を務め勝負に懸けるが、00年代前半の格闘技ブームの頃と比べて人気・商品価値ともに暴落した今の猪木に頼ったところで、はたしてどれだけの集客が期待できるというのか。
かつて誰もがうらやむセレブカップルだった辻&中山夫妻が、今や生き残りを懸けて必死にもがいている。時の流れは残酷だ。