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できちゃった婚は日本を救うか?

 少子化が深刻化しており、人口が少なくなってくると、どうしても景気も悪くなってくる。

 そのため「できちゃった婚が日本を救う」なんて言う人も出てきているのだが、本当なのだろか?

 日本人の晩婚化・非婚化で、頭を抱えている業界はたくさんあるが、その中でもブライダル業界は「できちゃった婚」についてどう考えているのであろうか?

 婚礼ジャーナリストの堂上昌幸氏にインタビューしてみた。

 −− この不景気・少子化の中、ブライダル業界では「できちゃった婚」はありがたいことなんじゃないですか?
 堂上 そうでもないんです。「できちゃった婚」というのは、予想外の妊娠・ご結婚なわけですから、バタバタしちゃって式も満足に準備できなかったりするんですよ。

 −− 経済的にも結婚式は大変ですものね。
堂上 はい、式を挙げていただけるというのは、ブライダル業界としてはありがたいことなのです が、決して「できちゃった婚」を歓迎しているというわけではありません。

 −− ブライダル業界では「できちゃった婚」を「おめでた婚」や「マタニティ・ウエディング」と言ったりしているので、てっきり歓迎なのかと思ってました。
 堂上 歓迎はしませんが、一生懸命サポートをしています。新郎新婦側にも、急なことで経済的に大変なことも多いわけですから。

 堂上氏が言うには、「できちゃった婚」の場合、式も急でサービスする側に大変。

 新婦にとって、出産という人生の大事業が直後に行なわれるため、2人目の子どもを作るという余裕もなくなる場合も出てきたりと、2人以上の子どもを作ってほしいという国の考えにも応えにくくなるため、「でき婚歓迎」というわけにはいかないようだ。

 厚生労働省が母親の年齢別での「できちゃった婚(結婚期間が妊娠期間より短い出生)」を年齢別に調べたところ、平成21年では

「15〜19歳」で8割。
「20〜24歳」で6割。
「25〜29歳」で2割。
「30歳以降」で1割。

 と、「できちゃった婚」が主に若い年代の人に多いことがわかる。

 特に10代で結婚する人の、その多数が「できちゃった婚」だ。実際、10代で妊娠した場合、した女性もさせた男性も悩むという。

 10代で結婚した人の離婚率というのは約6割。10代で「できちゃった婚」して数年後に離婚する確率は高い。「できちゃった婚」の離婚率について、「できちゃった婚」を応援しているサイト『でき婚.com』が09年に「できちゃった結婚をして5年以内の100名の方」を対象に匿名アンケート調査をしたところ、離婚してしまったのは44組。つまり44%が離婚したことになる。
 男性にしても女性にしても、あまり若く子どもを作り残念ながら離婚してしまった場合、経済的に困窮する場合が少なくない。そして司法統計によると、離婚後1年以内に子どもの養育費を支払わなくなってしまう親が約半数いるとう。

 やはり厚生労働省の調査で『結婚期間が妊娠期間より短い出生』という項目によると「結婚期間が妊娠期間より短い出生の嫡出第1子出生に占める割合は、東北地方と九州地方で高く、関東地方と近畿地方で低い」。
 なんだか地方より都会のほうが「できちゃった婚」が多そうなイメージなのだが、必ずしもそうでもないようだ。
 少子化の時代、子どもが生まれたのが「避妊の失敗」ではなく、「神様からの授かりもの」と考えて、みんなで幸せになってほしいものだ。

(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/

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