オリックス10勝13敗 観衆 14,857人
オリックスの先発はドラフト4位の高卒ルーキー山本由伸が3度目の登板。過去2試合もロッテ戦に先発している。前回登板した先月31日(ZOZOマリン)にはプロ初勝利を挙げた。
山本は初回、ロッテ打線に捕まり、先頭打者の加藤、続く荻野貴司に連打を浴びると、ペーニャのタイムリー、福浦の犠牲フライで2点を先制されてしまう。しかしオリックスは4回、今季0勝3敗と苦手にしているロッテ先発の唐川から、吉田正尚が第11号2ラン、5回にはロメロのタイムリーで勝ち越しに成功する。
勝利投手の権利がかかった5回のマウンドに上がった山本だが、二死満塁から福浦に逆転タイムリーを打たれて降板。90球の力投も実らなかった。山本の後を継いだ金田は6回に無死1、3塁の大ピンチを招くが無失点で切り抜けると、7回にロメロの犠牲フライでまたまた同点に追いつく。その裏、3番手ヘルメンが福浦にこの日4打点目となるセンターオーバーの勝ち越しタイムリーツーベースを打たれて4-5。
しかしドラマはまだ終わらない。8回、大城に代わる代打の安達が第3号ソロで、オリックスが三たび同点。その裏、ロッテは4番手近藤を攻めて荻野貴が勝ち越しタイムリーツーベースで再度突き放す。さらにペーニャの打球をセカンド西野の送球エラーで2点差に。9回はクリーンナップからの打順だったオリックスだが、ロッテのクローザー内に抑えられシーソーゲームを取れなかった。
負けは近藤がプロ2年目で初黒星(1勝)。2連敗のオリックスは最下位ロッテに今季負け越しが決まった。チームの借金も9。オリックスが5割でシーズンを終えるには残り20試合を14勝6敗となった。
■福良淳一監督 一問一答
−−最後は追いついたが?
「うん。よく粘ったですね。粘ったと思いますよ」
−−唐川を攻略しようというのが全員から見えたが?
「前半あまり見れなかったかな。言ってることが出来なかったかなというのはあったんですけどね」
−−改善された部分は?
「対唐川に関して?唐川に関してはバッティングコーチが話してくれたんじゃないですかね」
−−山本は5回、フォアボールからというのは珍しい?
「珍しいですね。先頭のフォアボールというのはらしくなかったですね」
−−全体的には?
「良かったんじゃないですか。ボールも良かったし。全然問題ないと思いますけどね。4点は取られましたけど。最後のあそこはT(-岡田)が捕ってあげないとね。ファーストゴロですからね」
−−きょうは守備が…
「うーん。守備で4、5点はやったんじゃないですか。そういうところだと思うんですけどね」
■選手談話
山本由伸投手
※先発4回2/3、7安打、4失点の内容
「打線が逆転した直後でしたし、5回はなんとか0で粘りたかったです。立ち上がりはボールが真ん中に集まってしまいましたし、5回は先頭バッターへのフォアボール。しっかり反省しなければいけません」
吉田正尚選手
※4回無死1塁からライトスタンドへ飛び込む一時は同点となる11号2ランホームラン
「打ったのはカットボールだと思います。打球が少し上がりすぎましたけど、芯でしっかり振り抜けました!なんとか追いつくことができましたので、とにかく勝ち越せるようにがんばります!」
安達了一選手
※8回、1死からセンターへ一時は同点となる第3号ソロホームラン
「打ったのはカットボールです。代打だったので、しっかりと自分のスイングをすること、そしてなんとか塁に出ることを考えていました。いい感じで打てたんですが、風もありましたし、どうかなと思ったんですが、いい仕事ができてよかったです!」
取材・文・写真/どら増田(オリックス番ライター)