レジェンド旋風が吹き荒れた。
G1クライマックス開催中の8・11両国大会で蝶野の呼びかけに集結したレジェンド軍。この日のシリーズ開幕戦では長州、蝶野、越中、マシン、ライガーのフルメンバー5人が初めてリング上でタッグを組み、2日の千葉・幕張大会で一触即発になったGBHと10人タッグ戦に臨んだ。
2本先取の3本勝負で行われ、GBHの天山広吉、真壁刀義、矢野通、石井智宏、本間朋晃と激突。のっけから昭和のプロレスをほうふつとさせる古典的な連携技を披露し、会場を温めれば、5分過ぎに天山を捕獲。長州のリキラリアート、マシンのセントーン、ライガーの掌打、越中のヒップアタックを立て続けにブチ込み、最後は蝶野がシャイニングケンカキックで沈める黄金連携で難なく3カウントを奪取した。
2本目も一切ペースを譲ることはなく、越中が矢野からパワーボムで勝利。圧倒的な強さでGBHを退けたレジェンド軍の長・長州は「負けたからにはちゃんとケツふいてもらうからな」とGBHに解散宣告し「次は本隊だ!」と、新日プロ完全制圧に意欲を示した。
ただの高齢者軍団ではなかったレジェンド軍。絶大な人気と実力を兼ね揃えた5人に同社フロント幹部は「あれだけ動けるとは…。彼らがリング上で政権与党になるのは時間の問題かもしれません」と口をあんぐり。
さらには「ただ、彼らが力を持つことになれば、社内のパワーバランスが一変する可能性もありますが…」と危惧する一方で「でもこれはビジネスチャンスでもあります。レジェンド景気が訪れそうです。うまくいけばグッズとか含めて5000万円はとれるかもしれませんね…」と皮算用だ。
ついにベールを脱いだレジェンド軍。今後セルリアンブルーのマットで一大旋風を巻き起こすこと必至といえそうだ。