スポーツジムやエステを経営するカリスマ美容研究家の早乙女悠里(天海祐希)。長男の洸(松坂桃李)は水泳、次男の廉(矢野聖人)は陸上、長女の晶(武井咲)は高飛び込みでそれぞれロンドンオリンピック候補選手としてトレーナーの蓮見丈治(反町隆史)の元、厳しい練習に励んでいる。そんな悠里たちの目標でもあった悠里の兄・修一(水上剣星)が、事故死ではなく自殺していた事が分かり、早乙女家に大きな激震が走って…。
金メダルを確実視されていた兄がそのプレッシャーに耐え切れず自殺。子どもたちのスポーツで才能を伸ばすため、全てを投げ捨ててきた悠里は大ショックを受ける。そこにかねてからクレーム電話の主で、実は悠里のスポーツクラブの清掃員でもある丹波聖子(エド・はるみ)は、悠里と同じく清掃会社を経営する女社長だと電話でウソをつき、心のスキ間に入りこもうとする。二人はオシャレをして豪華なレストランで食事をしようと待ち合わせるが、聖子はひきこもりのDV息子勝(水野真典)に見つかり、階段から落ちてケガを負う。聖子は執念で病院から待ち合わせ場所へ着くも、そこに悠里の姿は無かった…。
秘書の新倉リカ(長澤まさみ)とのゆるい会話もどこへやら。物語は現代人の心の闇を孕んだ不気味な展開に。たしかに子どもの家庭内暴力に悩まされているお母さんはかわいそうだし、こういった登場人物を絡ませた方がドラマとしてリアルになるけれど、チャッピーとしては「エジソンの母」のような清々しいママを天海さんに期待していたの。だからガッカリよ。それからエドさんの迫真の演技がすごくて、せっかく最初良かったまさみタンの影は薄いし、ドラマがウェットになってきている。それなのに反町隆史と寺島進の中年男二人は真っ黒で暑苦しいったらありゃしない。なんであんなに日焼けしているのかしら。反町ゆえにビーチ・ボーイズ? いっそのことこのドラマのキャスト全員で、「海の家」でもやったらいいんじゃないかしら。そっちの方が絶対面白いわよ。(チャッピー)