初回(1月15日)は真木の“揺れる爆乳”が好評で11.3%(数字は以下、すべて関東地区)をマークしたが、第2話(同22日)は8.4%に急降下し、2.9ポイントもダウンしてしまった。
同ドラマには、会社をやめてビストロをオープンする主役・田中たま子(真木)の恋の相手で、ライバル店のシェフである門司誠人(東出昌大)を始め、二階堂ふみ、高畑充希、菅田将暉、松岡茉優ら、今がまさに旬で人気急上昇中の若手俳優陣がズラリ名を連ねている。朝ドラ「あまちゃん」でも好演した杉本哲太、吹越満のベテラン勢も出演し、しっかり脇を固めている。
それなのに、なぜ視聴率は下がってしまったのか? それは初回の出演シーンの配分と内容に起因するのではないだろうか…。初回で出演時間が長かったのは、YOU、臼田あさ美、安田顕らで、視聴者が期待した東出、高畑らの出番は少なく、菅田に至っては一瞬。松岡は人間嫌いの役ということで、パーカーのフードを被り、マスクをしていたため、全く顔が映らなかった。そのため、彼らの出演を期待して見た視聴者にとっては、不満の残る形となったようだ。
第2話では出演時間の割り振りは大きく変わったが、ソッポを向いてしまった視聴者も多かったのではなかろうか。また、初回では現代では考えられないようなセクハラシーンのオンパレードで、さすがに閉口した視聴者も少なくなかったようだ。
東出は役どころ的には準主役なのだが、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」との掛け持ち撮影で、出演時間に限りが出てしまうのか、現状存在感が発揮できていない。
1ケタ台まで落ちた視聴率を上げることは容易ではないが、まだドラマはスタートしたばかり。ここからの巻き返しを期待したい。
連ドラ初の単独主演となっている柴咲コウ主演の「○○妻」(日本テレビ/水曜日午後10時〜)第2話(21日)は15.2%で、初回より0.8ポイントアップし、今クールの民放連ドラでトップとなった。
沢村一樹主演の人気シリーズ「DOCTORS3 最強の名医」(テレビ朝日/木曜日午後9時〜)第3話(22日)は14.4%。初回、第2話ともに14.6%で、15%超えは果たせていないが、安定した数字を維持している。
西島秀俊、香川照之の共演となった話題作「流星ワゴン」(TBS/日曜日午後9時〜)第2話(25日)は11.7%で、前週から0.6ポイントの微増。この週も、裏の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ/日曜日午後9時〜)の16.7%に完敗を喫した。
今クールの民放連ドラの初回視聴率で1位(14.8%)だった杏主演「デート〜恋とはどんなものかしら〜」第2話(26日)は13.6%で、前週より1.2ポイントダウンした。
主役の堀北真希が最高級セレブ病院で、玉の輿を狙うナース役を演じている「まっしろ」(TBS/火曜日午後10時〜)第3話(27日)は前週より2.1ポイント下げて、5.7%。27日現在、今クールのプライム帯の民放連ドラではワーストの視聴率となった。
また、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(井上真央主演/日曜日午後8時〜)第4話(25日)は14.4%で、再び15%を割って、前週より1.4ポイントダウン。第4話では第2話同様、後に杉文(井上)と結婚する久坂玄瑞(東出)の出演がなかった。偶然か必然か、東出の出番がない週は視聴率が低迷している。
(坂本太郎)