試合後のインタビューでは、本人も「今日の出来は論外、最悪」と話していた。更に「自分がしたかった動きがスムーズに出来ない。Jではごまかせていたけど、しっかり治したい」とも言っていた。ちょい! ちょい!! ちょ〜い!! その発言を聞いた時は全く驚かされた。中村選手、貴方一体いつその異変に気付いたのだろうか? 試合中? それとも、試合前の練習中ですか? 「W杯最後の壮行試合(強化試合でもある)」の筈であったのに…チームの事を考えたら、自分から辞退するとか、交代を申し出るとか出来たのではないだろうか。出場をするという、そのガッツだけは認めるが…(と言うか、コーチ陣は分かっていたのだろうか?)
中村俊輔選手の実力は国内のみならず、国外でも多くの人たちが認めている。自分やチームの出来具合の焦りもあったのだろう。しかし、この件に関しては頂けないと、誰もが感じていることだろう。全くもって「本番」でなくて良かった、と思わざるを得ない。スイス合宿では別調整。「一番大事なのは本番。今は我慢」そうそう、さすがに自分をわかっている。来たるイングランド戦では欠場濃厚とか(むしろ絶対に欠場してほしい)言われている。
さて、ここで中村俊輔選手は本当にいらないのか? という議論だが、結論(即答)として「はい、勿論必要です」と。他の代表選手たちも話している「ボール支配率を上げて、タメを作ってから裏に出す」と言うサッカーを今までしてきたわけで、筆者は、中村選手が現代表の中でも特にそんなゲームの流れを見極めて「タメ」を作る選手と言う意味では、抜群に上手な選手だと感じている。前回のオランダ戦の前半のように、日本チームは常にプレッシャーを掛け続け抑えるサッカーが「出来なかった」のだから。また監督も「前半は守備的に、後半攻める」という形にすると言っている。中村選手は足を「完璧に治して」「ベストの状態に戻せば」必ず相手の脅威になること間違いなしだろう。また彼が確実にリーグ戦突破の鍵の一つでもある。中村選手の復活を楽しみにしているのは、私だけではないはずだ。以前マンチェスターU戦で魅せた(鳥肌ものだった)あのFKでまた世界を驚かせて欲しい。
ファンタジスタはまだ死んでない!
<筆者 タケルー、1972年生まれスポーツ全般大好き駆け出しライター。夢はnumberの編集長。高校の後輩に日本代表の中村憲剛と先輩に志村けんがいるのが自慢(共に面識なし)>