いろいろな意見はあるだろう。
だが、同性愛とは『人間』特有のものではない。
自然界において、動物の『同性愛』『両性愛』は広くみられるそうだ。
動物の性行動においても、同種の間にさえいろいろな形があり、動機などは解明されていない。
動物の同性愛においては、『ゲイ』『レズビアン』という語は使用しない。
これらは人間の性行動にしか使われない。
動物の同性愛に使われるのは『ホモセクシャル』である。
同性愛という言葉は、同性の動物感のあらゆる性行動に使われる。
あるペンギンがいた。
このペンギン。機会があるのにもかかわらず、メスとつがうことをしない。
オスと添い遂げようとするこのホモペンギン。
電気ショックを与えて別れさせようとしても、オスと離れなかった。
ニホンザルのメスは、愛情のこもった社会的および性的な活動を、同性に対して行う。
関係の持続は数日から数週間といろいろあるが、ここから強い友情が生まれることもある。
この同性愛的きずなが、群れの25%に上ることもある。
そしてメスだけではなく、オスも同年齢の複数のパートナーと、同性間の関係を持つのだ。
ボノボ(ピグミーチンパンジー)は、完全に両性愛の種だ。
オスもメスも同性愛の行動をする。
ボノボの性行動の五割以上が、二頭以上のメス同士のものである。
動物の中でも、ボノボの同性愛は頻度が高いが、特別なことではない。
同性愛は、あらゆる大型の類人猿について報告されている。
また他の多くの霊長類もまた同様である。
アメリカバイソンは同性愛行動を一般的に行う。
オス同士の求愛、マウンティング、肛門への生殖器の挿入が確認されている。
また、メス同士のマウンティングも、ウシではよくみられることだ。
さらに半陰陽のバイソンも存在している。
キリンの場合、Bruce Bagemihl(米国の生物学者ブルース・ベージミル)によると、交尾するつがいのうちの九割はオス同士という記憶がある。
その他、数多くの動物に同性愛は確認されているのだ。
動物たちにとって同性愛は日常なのである。
(「レズビアン記者」立花月夜 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou