現代社会が生み出した「何か特別なモノ」みたいに「神聖かまってちゃん」を紹介するNHK。つい最近話題を呼んだ「無縁社会」の続編といい、若者の文化や思考に理解があるように見せて実はぜんぜん“上から目線”なのがよく分かる。彼らを紹介する媒体ってみんな、の子の実家が散らかってるとか、けっこう大きなお世話。記者の部屋もあれぐらい汚いからちっとも可哀相だとは思わなかったぞ。
そもそも、何で神聖かまってちゃんに注目が集まるのかというと、やっぱり音楽がいいから。はっきり言って、ボーカルのの子の奇行や、現代社会の背景とかそういったモノはこのバンドにとって「おまけ」みたいなもので、ニコニコ配信、ツィッターなど、ネットは宣伝ツールに過ぎない。やっぱり生でライブを見た人の多くが「このバンド、いいな!」って思ったから次々ファンが広がるんだと思う。
神聖かまってちゃんは日によって演奏にムラがあるっていう人もいるけど、美空ひばり以外の歌手はだいたいムラがあるものだし、神聖かまってちゃんのの子はそれまでどんなにめちゃくちゃでも、「ロックンロールは鳴り止まないっ」のサビの部分では絶対に「感情をMAX」にしているので、毎回同じ感動を与えてはいる。とにかく頑張ってやってるし、ニコニコや2ちゃんが無くてもいずれ這い上がって来た人たちなのだろう。「MUSIC JAPAN」での大きな反応も、テレビで見たからで、ネットで見たからじゃないでしょう?
それよりも何よりも記者がビックリしたのは、彼らの歌詞中に出てくる「TUTAYAで借りた〜」という部分をNHKがばっちり歌わせた事。「コーク」は「コーラ」じゃなくていいの? 「真っ赤なポルシェ」は「真っ赤な車」じゃなくていいの? 「ツタヤ」は「レンタル屋」じゃなくていいの?(知らない人はお母さんに聞いてね)
<コダイユキエ>イケメン好きの40歳独身女性記者