記念すべきFOX初回放送となる新生スマックダウンのオープニングに、“ロック様”として日本でも人気が高く、近年では本名のドウェイン・ジョンソンとして数々のハリウッド映画に出演し、“世界一稼ぐハリウッドスター”の異名を持つ、WWEのスーパーレジェンド、ザ・ロックが予告通りに登場した。“ザ・マン”ベッキー・リンチとキング・コービンが舌戦を展開する中、颯爽と登場したロック様は「ついにロック様がホームに帰ってきたぞ」と雄叫びを上げて観客の声援に応えると、場内は大「ロッキー」コール。すると、コービンは「ここはもうお前のホームじゃない。身の程を知って黙れ」と罵倒し、「俺はお前たち2人より優れている」と発言すると、今度はベッキーが「貴様の考えなど関係なし!」とロック様の台詞で反論。会場は大歓声だ。
その後も舌戦が続いたが、思わず唸ってしまうようなタイミングで、ロック様とベッキーは侮辱を続けるコービンに実力行使。2人はコービンを襲撃すると、ベッキーのレッグドロップからロック様がピープルズエルボーを炸裂。会場がヒートアップする中、ロック様はダメ押しのロックボトムでコービンをKO!マイクを握ると、いつものように「ロック様の妙技をたっぷりと味わうがいい」と決め台詞を叫んで記念すべきオープニングをしっかりと締めた。ロック様はいつまで経っても健在である。
記念大会とあって、普段はロウをメインに活動しているユニバーサル王者セス・ロリンズがスマックダウンに登場。インターコンチネンタル王者の中邑真輔(withサミ・ゼイン)との王者対決が行われた。 実はこのカード、今年の夏に開催された東京公演で実現。当時はスマックダウン所属の中邑が、ロウ管轄のユニバーサル王座に挑戦するという、アメリカでは実現不可能とされたドリームマッチだった。結果は接戦の名勝負の末、ロリンズが勝利を収めタイトルを防衛している。今回の試合前には、次回PPV『ヘル・イン・ア・セル』でロリンズと対戦するブレイ・ワイアットのファイアフライ・ファンハウスが放送されて、ロリンズにプレッシャーがかかる形で試合はスタートしたが、日本公演と同じく、両者は一進一退の名勝負を繰り広げていく。しかし、ロリンズが必殺のカーブ・ストンプを狙ったところで突如会場が暗転。暗闇から“ザ・フィーンド”ワイアットが現れてマンディブルクローでロリンズを襲撃すると、不気味な高笑いを上げて暗闇に消え去り、試合はノーコンテストに。ロリンズと中邑の続きはまたもやお預けとなってしまった。
ロリンズ対“ザ・フィーンド”ワイアットのユニバーサル王座戦が行われる次回PPV『ヘル・イン・ア・セル』(天井付き金網)は、日本時間7日に世界生中継される。
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