なんでもパーク内でダッフィーの写真を撮ろうとカメラを構えている隙に、目の前で奪われるという大胆な手口が多発しているという。2ちゃんねるやブログでは「わたしも誘拐されそうになりました」という報告が絶えず、中には子供のために盗もうとする親もいたという目撃談すらある。
初期に出荷されたバージョンはプレミアが付いているため、特に狙われやすいようだが、どうやら転売目的だけでなく、品切れで購入できなかったファンが怒りのあまり他人のダッフィーを奪うという例も少なくないそうだ。
ダッフィーを連れ歩くという風習は、ファンの間で自然発生的にブームとなり、後追いする形でディズニーシーにはフォトスポットなどが設けられた。
しかし、今回のような事件が多発するようなら、何らかの予防策が必要だろう。すでにファンの間では、犬用の首輪を付けてリードで繋ぐ、持ち歩く時にはカバンにしまう、など対策について真剣に議論が交わされている(中には「持ち歩かなければいい」とか「誘拐じゃなくて窃盗だろ」などという冷静な意見も…)。
かつて『ドラゴンクエストIII』が発売された際、人気のあまり品薄状態となり、購入できなかった者が小中学生などを恐喝して襲う「ドラクエ狩り」が、一種の社会問題としてニュースに取りあげられた。その後も、履いているシューズを無理やり脱がせる「エアマックス狩り」や「NIKE狩り」、限定生産のレアモデルを抽選で買った人が店を出た直後に襲われる「スウォッチ狩り」など、同様の事件が後を絶たなかった。
今回の騒動も、人気商品ゆえの宿命なのだろう。
(犬山秋彦 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou