ガリアーノは6日日曜日、プライベートレーベルの最新コレクションをパリで発表する予定だったが、先週引き起こした反ユダヤ主義的発言の一件について裁判が行なわれることが発表され、中止を強いられた。代替案として、編集者やバイヤーは小規模のプレゼンテーションにて新作鑑賞に招待されることになるが、ガリアーノ本人は出席しない。
また、ガリアーノがクリエイティブ・ディレクターを解雇されたクリスチャン・ディオールは、予定通り4日金曜日にショーを開催する。
ガリアーノがパリで酔っ払った末に、あるカップルへ暴言を吐いたと報じられた後の今週初め、彼の反ユダヤ主義発言に対し、裁判を受けると予想される。パリの検察局は、裁判が今年の4月から6月の間に行なわれる可能性があり、ガリアーノに有罪判決が出れば、懲役6か月と4万3000ドル(約350万円)以下の罰金が科せられる。
フランスの法律では人種差別は犯罪とされ、ガリアーノはカップルに対する暴言のほかにも、アドルフ・ヒトラーに対する慈愛を含めた反ユダヤ主義発言も録画されている。
現在、とあるリハビリ施設に入所しているガリアーノ、この事件について口を開き、自分の起こした行動を後悔しているが、自分はその事件発生時に挑発されたと主張して、カップルに対して法的手段を取るとコメントしている。
「反ユダヤ主義と人種差別は我々の社会には存在しません。私の言動によって気分を害したことを素直に謝罪します」「私は自分の外見と服装に対して暴力的な批判を受け、言葉で侮辱された上に、ある人物が椅子で私に殴りかかってきたとき、その行動を正当化するスケープゴートにされました」「これらの理由から、私は名誉毀損と私への脅迫に対する訴訟手続きを進めています」