府警によると、男3人は共謀し、12年4月7日午前4時40分頃、「高野山堀川別院」(京都市上京区葭屋町通丸太町上ル)に侵入し、1階で寝ていた80代の元住職の男性の手足を粘着テープで縛り、刃物を突き付けて脅し、棒で頭を殴って、1週間の軽傷を負わせた上、寝室にあった「お布施」約70万円と金庫を奪った疑いがもたれている。
押し入った際、男らは「カネ、カネ、殺すぞ」と元住職を脅すなどして、中国人による強盗団を装っていた。
3人は「盗みに入るつもりだった。強盗するとは思わなかった」などと供述し、容疑を一部否認しているという。
府警では他にも関与した人物がいるとみて、行方を追っている。
男らは9府県にまたがって、コンビニエンスストアなどに押し入って現金を奪ったとして、昨年、強盗の疑いで大阪府警に逮捕された。その捜査の過程で、今回の事件への関与が浮上し、京都府警が調べていた。警察によると、この強盗団は、メンバーをローテーションして犯行に及んでいたとされる。
「高野山堀川別院」は高野山真言宗の京都の拠点で、金がたんまりあると思ったのか? 強盗団に良識もルールなどもないのだろうが、さすがに寺院に強盗に押し入るとは、なんとも罰当たりなことか…。
(蔵元英二)