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mixiなどで知り合った若者にデート商法で高額投資ソフトを売りつけた

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「mixi」や「モバゲー」で知り合った若い男女をデートに誘い、親しくなったうえで、「必ずもうかる」と偽って高額な投資用ソフトウエアを販売したとして、大阪府警生活経済課は5月28日、ソフト販売会社「WAO」(大阪市西区)社長で、韓国籍の片(へん)和男容疑者(33=同市西区)ら、男女13人を詐欺と特定商取引法違反(不実の告知)容疑で逮捕した。

 他の逮捕者は、21〜36歳の同社社員やグループ会社幹部。片容疑者は「ソフトを卸しただけ。どんな価格や方法で売っていたか知らない」と容疑を否認しているという。

 片容疑者らの逮捕容疑は、11年8月〜12年9月、SNSを介して知り合った22〜26歳の男女10人に、「必ずもうかる」などとウソを言い、日経225先物や外国為替証拠品取引(FX)の自動売買ソフトを1本約96万円で購入させ、計約1830万円をだまし取ったとしている。

 同課によると、投資ソフトの実際の価値は数万円程度だった。片容疑者らは同社傘下の企業「WISH」や「フェーズノート」名義でソフトを売っていた。

 手口は「アポインター」と呼ばれるデート役が、SNSを介して誘った男女に、「このソフトで自分の人生が変わった」などと購入を勧めたという。

 府警はセールストークをまとめた複数の業務マニュアルを押収しており、会社ぐるみで行われた新手のデート商法として、全容解明を進める。

 投資ソフトはバージョンアップやサポートもない名ばかりの代物で、各地の消費生活センターに苦情が相次いだ。府警は昨年9月、特商法違反容疑で関係先を家宅捜索していた。
(蔵元英二)

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