逮捕容疑は12年5月31日から6月2日までの間、自宅のノートパソコンに残っていた元交際相手の埼玉県さいたま市内の女性(32)のIDとアドレスを使い、「エキサイトブログ」とSNSサイト「mixi」内の女性のページに、不正にアクセスして退会手続きやメールアドレスの変更を行い、女性がページを更新できない状態にしたとしている。
同署によると、女性から同年6月27日に「ブログが閉鎖され、更新ができなくなった」と相談があり、IPアドレスなどから山中容疑者の関与が浮上した。
山中容疑者と女性が交際していたのは、04年頃までだというから驚きだ。実に約9年前に交際していた女性のブログやSNSサイトを閲覧していたわけだから、山中容疑者にはよほど未練が残っていたのだろうか。
ネット社会の象徴的な事件でもあるが、IDとアドレスさえ分かれば、簡単に他人のブログやSNSサイトにアクセスできて、退会手続きなどを取れるのは問題。ネットショッピングで商品を購入されでもしたら、金銭的な被害を受けることになる。
今やブログやSNSサイトは多くの人が利用する一般的なツールとなっているだけに、運営側にもセキュリティー強化の改善措置が必要なかもしれない。
(蔵元英二)