問題のツイートは、7月27日に行われた全国高校野球選手権群馬大会決勝が終わった直後に投稿されたもの。当日の試合は、第一シードの前橋育英高校が前橋商業高校を3対0で退け、4年連続で甲子園の切符を手にした。
群馬県民が前橋育英高校の偉業と本大会での健闘に関心を寄せている中、その様子を苦々しく思っていたと見られるのが、群馬県議会議員の立憲民主党・角倉邦良氏。前橋商業高校が試合後整列し、応援団に挨拶する画像をつけた上で、
「前橋商業残念でした。前橋育英の4連覇。群馬県の高校野球の底上げのためには来年こそ前橋育英の進撃の止めなければならない(原文のまま)」
と、前橋育英高校が4連覇を達成したことについて、「好ましくない」と考えていると見られるツイートをする。さらに角倉議員は、
「政治の世界も一緒です。安倍自民党の長期政権は日本の民主主義を退化させるように」
と、前橋育英や前橋商業とはなんの関係もない安倍政権につなげ、批判を展開した。
このツイートに、ネットユーザーは激怒。「スポーツと政治を絡めるな」「群馬県代表の前橋育英を貶め、さらに安倍政権も貶めた。どこの国の政治家なのか」「政治と育英となんの関係があるのか」と憤りの声が挙がる。
さらには、「そうやってなんでも安倍政権批判につなげるから支持率が上がらない」「安倍が悪いと連呼する手法にはうんざり」「なんの罪もない前橋育英の選手をdisって自分の正当性を主張するなんてありえない。桜田義孝前五輪担当相より酷い」と、政治信条についても批判が上がった。
角倉議員は29日になり、「公立高校に優勝してほしかった。様々なチームが優勝することが高校野球を活性化すると思いだった」「高校野球と政治を同列に扱ったことは誤り」として謝罪している。しかし、怒りの声が収まっていないのが現状だ。
大手メディアがスルーしていることから、このままお咎めなしの可能性が高いが、立憲民主党は桜田義孝前五輪担当相の言い間違いや誤解を与えるような発言について、「辞職するべきだ」と執拗に迫った政党。このまま「スルー」では、ダブルスタンダードとなる。現在、ネットユーザーからは「自らに甘い政党」「ブーメラン」と批判されている。
角倉議員の言うように、安倍自民党一強で進められる政治に不満を持つ人は多い。また、長期政権がマイナスに作用することもあるだけに、変革を望む声が出るのは当然と言える。
しかし、そのためにはしっかりとした対案や、経済政策・外交など基本的なビジョンが必要となる。それを横に置き、なんの関係もない高校野球を使って安倍政権を批判することは不適切であり、意味のわからない行動と言われても致し方ないだろう。
記事の引用について
角倉邦良議員公式Twitterより
https://twitter.com/kadokura1433