本作は、香川まさひと氏による同名漫画が原作だ。東日本大震災で母親を亡くした新米法医学者の万木朝顔(上野)と、刑事の万木平(時任三郎)は親子であり仕事仲間でもある。朝顔は解剖、平は捜査にて、事件の真実と“その人が生きた証”を見つけていく――というストーリーだ。
しかし、放送前の現在、不安の声が挙がっている。「主人公が法医学者って、アンナチュラルのパクリじゃん」「アンナチュラルがヒットしたから、あやかろうとしてる感じがする(笑)」「アンナチュラルの二番煎じ感がプンプンするな〜。主人公が家族亡くしてるってところも似てるし」
「『アンナチュラル』(TBS系)は、2018年に放送された石原さとみ主演の金曜ドラマです。『監察医 朝顔』と同じく、法医学者の女性が主人公で、遺体を解剖し死因を解き明かしていくというストーリーです。『アンナチュラル』は、最高視聴率13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したヒットドラマであり、米津玄師が手掛けた主題歌「Lemon」は総売り上げ300万(CDとダウンロードの合計)を超える2018年のヒットソングとなりました。石原さとみ演じる主人公は、一家無理心中事件の生き残りで、家族を亡くしています。『監察医〜』では、主人公の朝顔は東日本大震災に巻き込まれた母親の遺体をまだ見つけられずにいるという設定です。どちらも家族を失った“トラウマ”を抱えている部分が似ていると指摘されています。また、双方のドラマは、法医学監修が上村公一東京医科歯科大教授、音楽担当が得田真裕という共通点もあります。以上のような類似性から、“パクリ”と捉える方も多いようです」(ドラマライター)
さらに、「ラジエーションハウスに続いてまた医療系?フジテレビ視聴率狙うのに必死すぎ」「最近医療モノばっかりでつまらない」との指摘もある。医療系の月9ドラマといえば、『コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』(1st seasonは別)、『ヴォイス〜命なき者の声〜』などの医療ドラマが有名だ。さらに、近年では、『トレース 科捜研の男』『ラジエーションハウス』などの医療ドラマが続けて放送され、本作で3回連続の医療ドラマとなる。「さすがに医療ドラマ続きすぎ」と飽き飽きしている視聴者も多いようだ。
しかし、本作の出演者は、上野樹里と時任三郎のほかに、志田未来、山口智子、石田ひかり、柄本明という豪華な俳優陣がそろっている。「上野樹里と志田未来出るの⁉めっちゃ久しぶりのドラマ出演じゃない?絶対見る!」等、上野樹里や志田未来など結婚後久々にドラマ復帰するキャスト陣に、期待する声が寄せられている。
『アンナチュラル』と比較されている本作だが、果たして「法医学ドラマ」に新しい風を吹かせることはできるのだろうか。今後の放送に期待したい。