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【ドラマティックレビュー:中山記念】8歳でもまだまだ元気なシルポート、目指せマイラーズC3連覇

 先週からは中山と阪神開催がスタート。開幕週で逃げ馬に注目するのは馬券の定石ということで、東西メインは逃げ馬に注目し阪急杯のクイーンズバーンを買い目に一発を狙ったが、シゲルスダチに競りかけられ逃げは不発。これぞ開幕週といった逃げを見ることができたのは3着に粘ったシルポートのいる中山記念のほう。昨年2着の実績があり、単騎逃げ濃厚なメンバー構成にも関わらず、単勝8番人気と評価は低かった。「もう8歳」というのも嫌われた理由の一つだろう。レース前には陣営から「年齢的にも上積みはない」と弱気なコメントもあったが、8歳になってもまだまだ元気。自分の競馬に徹し、持ち前の粘り強さで2着もあるかという走りを見せた。

 次走はマイラーズカップだろうか。マイラーズカップも中山記念と同じく開幕週。マイル路線にはハナに立ってこその馬も見当たらず、昨年のマイルCSでは4着に粘ったことを踏まえると、もう一発あってもおかしくはない。恐らく今年も安田記念まで使うと思われるが、昨年と一昨年と東京マイルでの逃げは厳しいのは明らかで、同厩舎サダムパテックに展開が向く流れを生むためのハイペースペーカーとしての役目のほうが大きいはず。そうなると、シルポートにとっての春の大一番はマイラーズカップではないだろうか。多くの馬にとっては安田記念へのステップレースかもしれないが、いぶし銀シルポートにとっては3連覇のかかった大舞台。ちなみにJRAで同一重賞3連覇を達成しているのは、タップダンスシチー(金鯱賞)、エリモハリアー(函館記念)、マツリダゴッホ(オールカマー)、セカイオー(鳴尾記念、初めて知りましたが1956〜58年に達成したそうです)と計4頭。オヤジ馬の逃げと偉業達成に期待しながら、2か月前からシルポートに◎を打っておこうと思う。

〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績は回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。

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