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キムタクと『HERO』にすがるしかなくなったフジテレビ

 9月に最終回を迎えた、キムタクことSMAPの木村拓哉が主演したフジテレビ系ドラマ「HERO」が8年ぶりに映画化されることが各メディアで大々的に報じられた。

 報道をまとめると、キムタク、北川景子、小日向文世、濱田岳、吉田羊ら今夏放送されたドラマ版第2シリーズの主要キャストに加え、第1シリーズでヒロインを演じた松たか子や、新たに佐藤浩市(53)がスペシャルゲストとして出演する。夏休みをターゲットとした時期の来年7月18日に公開されるという。

 「第2シリーズも松にオファーしたようだが、キムタク主演のドラマはキムタクのスケジュールに撮影日程を合わせる必要があり、忙しい松はその条件を吞めずにオファーを断り、北川が松に代わってヒロインに起用された。劇中では役柄でキムタク、北川、松の三角関係が描かれることになりそうだ」(フジテレビ関係者)

 01年放送のドラマ第1シリーズの平均視聴率は34.3%で、07年公開の映画は興行収入81億円を記録。ドラマ第2シリーズは、01年に比べて視聴者の“テレビ離れ”が進んで全体の視聴率が低下していることもあり、平均21.3%を記録。この数字を比較すると、来年公開の映画版は前作より数字を落とすことになりそうだが…。

 「フジといえば、織田裕二主演の『踊る大捜査線』と伊藤英明主演の『海猿』がドラマ・映画ともにヒットしシリーズ化された。ところが、『踊る』は織田が“卒業”を宣言。『海猿』は原作者とのトラブルで続編の製作が不可能になった。2作品は同局にとってドル箱だったが一気に失ってしまった。そこで、今となっては、シリーズ物で儲かりそうなのはキムタクの『HERO』ぐらいしかなくなってしまった。今後も、キムタク依存状態は続きそう」(映画関係者)

 ほかの役の出演作がふるわず何かとたたかれるキムタクだが、フジのおかげでまだまだ第一線でドラマの主役を張れそうだ。

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