「テレビ局の制作者側からすると、ヲタクとかマニアが大好物なんですよ。彼らは、サービス精神旺盛で面白いので、番組の数字が期待できる」(キー局ライター)と関係者は言う。
しかし、それは、時に過剰演出を生むようである。
「マニア番組に出演した素人の方の告発が、話題になったことがありました。スタッフが、勝手にその方の部屋の壁にアニメのポスターを貼っていた、というのです(笑)。さらに、憎憎しげなキャラにさせられて、答え方がディレクターの演出意図に沿わないと、にくたらしく答えるようにもう一度撮りなおさせられたそう」(テレビに詳しいライター)
真偽の程は不明だ。しかし、実際に取材する側とされる側に、大きな軋轢を生んだ例もあるという。
「某番組の某漫画家の取材が有名。特撮モノの舞台裏を描く新作マンガのPRになるなら…と、出演を快諾したところ、『何故あなたは特撮モノの仕事ではなく漫画家になったのか』という質問に『マンガのほうが好きだから』と答えたところ、特撮モノヲタクなので、特撮モノの舞台裏を描くために漫画家になった、という答えをするように要求したのだといいます。某氏は、ディレクターの期待に応えられずいたたまれない気持ちになって、結局番組制作が中止となった」(同)
そもそも、人気漫画家ゆえに、ファンが過剰演出に気付くだろう、と思うが…。
このように、両者のバトルばかりではないようだ。
「フジの《ほこ×たて》などは、マニアさんと制作側の関係がうまくいっているようには見えますね」(前出局ライター)という。
テレビは視聴率が肝心要なので、どうしても絵に描いたようなヲタクキャラがほしいのか!?