この日、歌手を目指しているという友人に、1時間半をかけて編んでもらったドレッドヘアで試合に臨んだ黒木。スキーで鍛えられた下半身から小刻みなステップで距離をとり、カウンターの左ストレートを繰り出すなど、相手をグラつかせる場面を作った。
それでもバッティングによる減点や手数に勝る相手に主導権を握られそのまま時間切れとなり、2-0の判定で敗れた。
残念ながら東京デビュー戦を勝利で飾ることは出来ず。「1Rに相手をグラっとさせたけど、その時にまとめて(パンチを)打つことが出来なかった」と悔しさをかみ締めた。
それでも「もっと(ランク)が上の人とやってリベンジしたい。世界チャンピオンが夢です」と前を向いた。
友人に編んでもらった“勝負ヘア”も空しく敗れてしまったが、これからも2人3脚で頂点を目指していく。
◎菊地 世界一へ再挑戦表明
史上初のOPBF女子東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦に臨んだ菊地奈々子は、3-0の判定で江畑佳代子を退け見事初代王座の座に輝いた。
再起戦で、復活を果たした菊地は「本当は一番欲しいベルトじゃない。今日(スッキリ)勝ってリング上で(WBC女子ライトフライ級王座)再挑戦を言いたかった」とドン欲に先を見据えていた。