タッグの至宝奪回へ天才が挑戦だ。
7日の海峡メッセ下関大会で優勝戦1位進出を決め、諏訪魔&小島を迎え討った武藤。1日2試合をこなす小島組より断然有利だったが、優勝決定戦は思わぬ苦戦となった。
武藤は38度の熱をおしての強行出場。フラッシングエルボー、STFなどで攻め込んだが、諏訪魔&小島にドラゴンスクリュー、アンクルホールド、逆エビ固めなど左足に集中砲火を浴びた。さらに“brother”YASSHI、近藤修司、TARUにも乱入され、暴行を受ける。渕正信、西村修などセコンド陣がVMを一蹴し、なんとか窮地を脱した。
その後は閃光弾、ラリアートなどが飛び交う壮絶な打撃戦を展開、4人がマットに倒れこむ死闘となったが、武藤は執念を見せる。諏訪魔のパワーボムをフランケンシュタイナーで切り返すと、ジョーとの合体でシャイニング・インパクト。小島を分断させる間に、武藤が月面水爆で諏訪魔を圧殺。最後に抜群のチームワークを見せて栄冠を勝ち取った。
優勝を飾った武藤は「力でVMを抹消していきたい。それが当面の目標だな」とキッパリ。さらに「来月中に壊滅させる。その中で、まずはベルトになると思う」と世界タッグ挑戦の意向を示した。
その一方で、最凶軍団もやられっぱなしで黙ってはいなかった。現世界タッグ保持者TARUは「全然構わんよ。こんなおもちゃ(世界タッグのベルト)持っといてもしゃあないから、いつでも獲りに来い」と挑戦を受諾した。
これにより1月シリーズに行われることが濃厚となった世界タッグ選手権。全日プロ関係者も「次のシリーズ開幕戦か最終戦になるのでは」と年明け1・2もしくは3後楽園ホール大会か、1・9キラメッセぬまづ大会でのタイトルマッチ開催の可能性を示唆した。
世界最強タッグを終え、抗争が激化した全日本隊とVM。果たして武藤はVMを壊滅させられるのか。