練習を公開した後、興毅は「今年は全勝。全KO勝ちで行く。3〜5回で決める」と発言。ここしばらく、封印してきたビッグマウスを久しぶりに復活させた。「デビューした頃は、3回までに決めるつもりでやっていた。12回なんて考えてもいなかった。今年はその気持ちをよみがえらせる」と興毅。
デビュー当初こそ、実力不足の外国人選手相手に、早い回でのKO勝ちが多かった興毅。当時は興毅=KOのイメージだった。しかし、世界レベルの闘いになると、KO勝ちは激減。今や、興毅=判定のイメージがすっかり定着。お茶の間の視聴者からは、「亀田のボクシングはつまらない」が風評になっているほど。
原点回帰を誓った興毅だが、こと、世界タイトル戦に至っては、5戦すべてが判定決着。ヤル気は買うが、説得力がまるでない。単なるビッグマウスに終わらぬよう、リング上で“公約”を証明していくしかないか…。
また、興毅は「バンタムで2、3回は防衛したい」と、1階級下のスーパーフライ級への転級は、当面は封印する意向を示した。
(ジャーナリスト/落合一郎)