アメリカ・ユタ州で、危険運転をしている様子を動画に撮ってたびたび自身のYouTubeチャンネルにアップしていた当時27歳の男が逮捕されたと海外ニュースサイト『KUTV』が6月8日に報じた。報道によると、男は制限速度を大幅に超える速さで車を運転している様子や、縁石に乗り上げながら運転している様子、前方の車を煽る様子の動画を撮影し、自身のYouTubeチャンネルに投稿していたという。
危険な運転をする男の動画は話題になり、その動画を見た警察が捜査を開始した。男は無謀な運転で周りを危険に晒したとして、自宅で逮捕された。男は警察の調べに対し、「色々な運転ができることを自慢したかった」と話しているという。なお、現在、動画は削除されている。
実際に、人に危害を加えたユーチューバーもいる。
スペイン・バルセロナでは、当時19歳の男が、50代前半のホームレスの男性に歯磨き粉を挟んだクッキーを渡す動画を撮影し、有罪判決が下されたと海外ニュースサイト『TODAYonline』が6月14日に報じた。同記事によると、男はオレオクッキーのクリーム部分を歯磨き粉に換え、歯磨き粉が挟まったオレオクッキーをホームレスの男性に渡したそうだ。男はホームレスの男性のリアクションを動画で撮影し、YouTubeにアップした。ホームレスの男性はオレオクッキーを食べた後、嘔吐した。
動画は1日でYouTubeから削除されたが、1日で1万回以上再生され、削除された後も多くの苦情と共に拡散された。動画が拡散されたことで警察が捜査に乗り出し、男は逮捕された。男は、非道徳的な行動をしたとして、15か月の刑務所行きと、被害者に2万ユーロ(約240万円)の賠償金を支払うこと、今後5年間、YouTubeを含めたソーシャルメディアを使用しないことを命じられた。
行き過ぎたいたずらをしたユーチューバーは他にもいる。
アメリカ・フロリダ州で、当時19歳の男が、血に見立てたペイントをしてショッピングモールに現れ、他人を危険に晒したとして逮捕されたと海外ニュースサイト『Distractify』が11月6日に報じた。
同記事によると、男は血塗れに見える状態でショッピングモールに現れたという。赤いインクを頭や腕に塗り、着ていた白いシャツにも赤いインクを垂らして、全身から血が流れているように見せたそうだ。ショッピングモールにいた人たちは男を見て驚いたり逃げ出したりした。ショッピングモールにいた人が警察に通報し、警察が駆けつけた。男は公共の場で他人に迷惑をかけた行為をしたとして、逮捕された。なお、男は血塗れで人を驚かす様子の動画を撮影したが、逮捕はアップする前だったため、動画は投稿されていない。
YouTube側も、重大な被害を招く恐れのあるコンテンツに規制をかけるなどの対策を取っている。しかし、非常識な行動をし、それをアップするユーチューバーは後を絶たない。
記事内の引用について
Troopers use man's own YouTube videos as evidence to arrest him for reckless driving(KUTV)より
https://kutv.com/news/local/uhp-uses-suspects-own-youtube-videos-as-evidence-to-arrest-him
Filling Oreo with toothpaste earns YouTube prankster a jail sentence(TODAYonline)より
https://www.todayonline.com/world/filling-oreo-toothpaste-earns-youtube-prankster-jail-sentence
Teen YouTuber King Cid Reportedly Arrested Over Bloody Prank Gone Wrong(Distractify)より
https://www.distractify.com/p/king-cid-arrested