準々決勝のドラゴ戦では、相手の左ジャブに右ストレートを合わせ、カウンターでKO勝利。勢いに乗ったサワーはオランダ対決となった準決勝のアルバート・クラウス戦も鉄壁のガードでクラウス得意のパンチをシャットアウト。逆にパンチのコンビネーションと右ローキックを的確に当て2-0の判定で下した。
決勝では魔裟斗の傷めた右足に狙いを定め、徹底的にローキックをたたき込んだ。結果、魔裟斗陣営から3R開始のゴングとともにタオルを投げ込ませ、TKO勝ちで優勝を決めた。
終わってみれば、圧倒的な強さと安定感を見せ付けて2度目の世界王者に返り咲いたサワー。2005年優勝、06年準優勝に続く3年連続の決勝進出、そしてブアカーオに並ぶ2度目のタイトル奪取で「実力を証明できた」というサワーの言葉通り、サワー時代の到来を告げる優勝だった。