日本の頼れるエースがキューバの強力打線を完ぺきに抑え込んだ。
松坂はWBC特有のルールで11日に行われた米大リーグ、ジャイアンツとの調整試合に登板できず、大一番をぶっつけで迎えた。だが、調整の狂いを感じさせず、第1ラウンドで3本塁打のセペダや打率5割3分8厘のセスペデスらを要するキューバの超強力打線を完全に抑え込んだ。
キューバは164キロ左腕のチャプマン。日本は発熱の中島が外れ、2番・遊撃に片岡が先発に入った。
1回、日本は2死二塁のチャンスをつくったが、無得点。松坂は先頭打者のセスペデスを三ゴロに打ち取ったが、エンリケス、セペダに連続安打を許し1死一、ニ塁のピンチを迎える。だが、ペラサ、グリエルの4、5番のクリーンナップを打ち取ってピンチを脱した。
2回、日本は手痛いミスを犯す。四球で出塁した小笠原が牽制で刺され、同じく四球で出塁した内川は、福留への3球目の投球前にスタートを切って一、ニ塁間に挟まれタッチアウト。2人のランナーを無駄にした。松坂は攻撃陣のミスに動じず、三者凡退に抑えた。
3回に、164キロ左腕をKOして3点を奪った。城島、福留がヒットで出塁し、無死一、二塁。イチローの送りバントは三塁封殺でランナーを進めることはできなかったが、片岡が左前打で1死満塁。青木の3球目に2番手のゴンザレスが暴投。日本は相手のミスで先制点を挙げた。さらに青木の右前適時打で1点追加。4番・村田の左犠飛で1点を奪い、3点リード。
3回裏のキューバの攻撃ではイチロー、城島がファウルフライを落球のミス。嫌な流れとなったが、松坂の好投で無失点。
4回には、城島が1死から、右翼のデスパイネが打球を見失うラッキーな二塁打。岩村の内野安打で1死一、三塁とすると、イチローが二ゴロで併殺崩れの間に1点追加。松坂は三者凡退に抑える。
日本は5回にも1死一、三塁から内川の中前適時打で1点を追加。松坂は6回終了まで86球を投げ抜き、5安打無失点、8三振を奪う好投で、2番手の岩隈にマウンドを譲った。
7回、岩隈は打者4人を抑え、8回には3番手・馬原が登板し無失点に抑えた。日本は9回にも1点を追加。最後は藤川が無失点。6-0で勝利した。
日本は17日(日本時間18日)、韓国と対戦。勝てばベスト4が決まる。