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市橋容疑者 横浜潜伏か

 市橋達也容疑者(30)は横浜に潜伏中か!? 千葉県市川市で2007年、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で指名手配中の市橋容疑者が10月まで偽名で働いていた大阪府茨木市の建設会社の寮で、横浜の旅行情報誌を所持していたことが10日、建設会社関係者への取材で分かった。次の潜伏先候補のひとつが横浜だったことは疑いようもなく、すでに横浜に身を潜めている可能性もある。

 整形手術で「市橋」とバレない自信をつけたのか。市橋容疑者が大阪の建設会社寮で横浜ガイド本を読みこんでいたことは、今後の足どりを追う上で重要なヒント。千葉県警行徳署捜査本部は、市橋容疑者が人込みに紛れるため横浜近辺を潜伏先の一つと考えていた可能性もあるとみて、捜査しているとみられる。
 建設会社関係者によると、市橋容疑者は10月11日早朝、約1年住み込みで働いていた建設会社から姿を消した。寮には衣服や仕事道具、漫画本のほか、横浜の観光地や地域情報を掲載した旅行情報誌、英和辞典などが残されていた。同僚の証言によれば、黒ぶちの角ばった伊達メガネに、鼻の下とあごにヒゲを生やしていたという。

 実年齢より3歳年上を装い、大阪出身の「井上康介」と名乗っていた。今月5日に公開された整形後の顔写真と一緒で、千葉県警は建設会社で雇われる前に、既に整形手術を受けたとみられる。
 市橋容疑者は建設会社関係者に「旅行に行きたい。日本中のいろんな景色を見てみたい」と話していた。建設会社から姿を消す前には「ちょっとお金もたまったので、旅行してくる」と言い残して寮を出たという。
 週6日勤務で月給は手取りで十数万円。休日出勤を志願するほど勤労意欲が高く、仕事ぶりもまじめだった。
 捜査関係者の話で、市橋容疑者とみられる男が寮を出た数日後の10月中旬、整形手術を試みて福岡市の病院に現れたことが判明している。捜査本部は市橋容疑者が建設会社での寮生活に見切りを付け、新たな潜伏場所を求めて大阪を出たとみて各地に捜査員を派遣、行方を追っている。今月上旬に福岡市内のネットカフェでの目撃情報も浮上。その後、横浜入りしている可能性もあり、生活費を稼ぐため“仕事場”を探す必要性に追われていることは間違いない。
 大阪時代、仕事以外ではほぼ1人で行動。渋々という表情で一度だけ同僚のボウリングに付き合い、カラオケでは英語の歌を歌った。写真撮影では前の人に隠れるようにしていた。
 「物腰が柔らかくて、おとなしい人」というのが社内での評判。一度だけ、同僚と仕事をめぐって殴り合いになりかけ、「殴って死ぬこともあるねんぞ」と諭されると泣き崩れた。
 同僚に「30年間引きこもり生活だったので、親に申し訳ないから100万円ためて送りたい」と話し、預金せずに現金を腹巻きに入れていたこともあったという。

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