全長2270mm、全幅1000mm、全高1290mm、シート高815mmととにかくスケールがでかい。そばに立つコンパニオンがやたら小さく見えてしまう。渋みがかったメタルグレーのボディーはいぶし銀の大人向け。超ヘビー級といえるパワフルな性能を兼ね備える。
営業部販売促進グループの阿萬拓也さん(26=写真)は「このマシンのテーマは『大陸横断』です。荷物をいっぱい詰め込んで長距離移動でき、ツアーしながらスポーツ走行も楽しめる。先行販売中ですが、主に30歳代以上の方が購入されていますね。最大の魅力は1400CC(クラス)で最高峰のモデルを所有する満足感です」と話す。
通常のバイクはチェーン駆動が多いが、このマシンはシャフト駆動になっているのでメンテナンスが楽チン。フロントのスクリーン(風除け)はハンドル部分にある電動スイッチによって上下動するなど、ぜいたくな最新技術を満載している。キーレスシステムを採用しているため、懐にメーンキーを入れておけばいちいちキーを抜き差しする必要はない。ABS搭載仕様も用意するなど安全性にも配慮している。
阿萬さんは「両サイドバックにそれぞれ1つずつヘルメットが入るスペースを持ち、それでも足りないという場合は、オプションで後部にもうひとつトランクを持てる。ツーリングに出かけるのが楽しくなりますよ」と積載性の高さをアピールする。
たしかに、リュックサックを背負って走る姿をカッコ悪いと感じることがある。格好なんて気にしなきゃいいんだろうけど、身ひとつでラフにまたがるのは小粋である。アメリカ映画のアウトローな主人公や、たばこのCMに登場するバイク乗りは、リュックサックを背負っていないではないか。
「若い人にはおじさんくさいと思われるかな?と思っていたけど、なかなか好感触ですね」と阿萬さん。逆輸入価格で150万円前後という。
同ブースコンパニオンの水野愛子さん(20)は「ほかのバイクより大きくて目立つのがカッコいい。安定感があるから怖くないし、後ろに乗せてもらいたいですよね」とにっこり。
大陸横断は無理でも、どうせならモテるバイクに乗りたいものである。