これを受け山田は、事務所退所と独立の可能性を一部メディアに報じられている。山田といえば、80年代から90年代初めに、圧倒的な人気を誇った女芸人である。『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(フジテレビ系)などの冠番組も持っていた。一時期より露出は減ったとはいえ、やはり太田プロのベテラン芸人であることには変わりはない。
実は、山田の前にも太田プロからは大物芸人が、トラブルを経て独立している。
「よく知られているところでは、ビートたけしがいますね。たけしはコンビのツービートとして太田プロダクションに所属し、80年代の漫才ブームを牽引しました。ところが1986年にたけし軍団メンバーとともに、『FRIDAY襲撃事件』を起こし、たけしは芸能活動を約半年間謹慎します。この責任を取る形で、たけしは太田プロを独立し、オフィス北野を設立しています」(芸能関係者)
たけしの場合、雑誌編集部の襲撃は独断で行ったもので事務所に迷惑をかけたとはいえ、その後はきちっと筋を通しての独立といえる。ただ、あの人気芸人の場合はさらに事情が複雑だ。
「爆笑問題は、もともと太田プロにスカウトされ、プロデビューを果たしました。社会派ネタを手がける漫才師として、ポストビートたけし的なポジションを期待されていたといえるでしょう。しかし、1990年に当時のマネージャーにうながされる形で一方的に独立を果たします。これが事務所の怒りを買い、以降3年間にわたって爆笑問題はほとんど仕事がない状態が続きます。爆笑問題というと、『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)などで出てきた芸人といった印象が強いですが、実際の芸歴はウッチャンナンチャンやダウンタウンのお笑い第3世代に近いですね」(前出・同)
こうして見ると、太田プロからの芸人独立は繰り返される歴史ともいえそうだ。山田もそこに連なってしまうのだろうか。
記事内の引用について 山田邦子のオフィシャルブログより https://ameblo.jp/yamadakuniko/