太田は転倒の前後の記憶があいまいだとして、田中裕二に「ネタはウケたのか?」と延々訊き続けたエピソードを話した。無事で何よりといったところだが、打ちどころによっては大事になっていた可能性もある。太田は大学生時代にも大きな事故に遭っている。
大学生だった太田は、埼玉県の実家から東京都内の大学までバイクで通っていた。右折をしようとしたところ、右折レーンを走っていた大型トラックが太田が走る左側へ急に車線変更をしてくる。トラックから死角に入っていたため、このままでは潰されてしまうと危機感を感じた太田は思い切りバイクのブレーキをかけたところ前輪がロックし、体ごと放り出されてしまう。太田の体はタクシーのボンネットの上にバウンドし、さらに中央分離帯の上に放り出されてしまった。かなり大きな事故である。
この時、太田は胸に激痛が走り、息ができない状態であった。後で調べたところ、あばら骨が4本折れていたようだ。骨は外側に折れたが、内側に折れた場合は内臓に刺さる可能性もあり、危なかったようだ。この時、田中は太田と喫茶店で待ち合わせをしていた。太田のこうしたアクシデントを知っているからこそ、今回の転倒事故も田中としては心配だったのかもしれない。
2日深夜の放送では、太田は「子どもの時はブランコから落下して置き石に頭をぶつけた」「車にぶつかって頭を強打した」が、何ともなかったとも話している。猫背で痩せ型のひ弱そうな体つきでありながらも、太田はけっこうタフなのかもしれない。
参考文献:「爆笑問題集」(東京ニュース通信社)